神奈川県逗子市池子で2020年2月、マンション敷地斜面が崩落し、歩いていた県立高校3年の女子生徒=当時(18)=が死亡した事故から5日で4年を迎えるのを前に、同市は2日、土砂崩れの恐れがある市内の斜面地141カ所を一斉点検した。悲劇が繰り返されることがないよう、亀裂やひび割れなどがないか詳しく確認した。
「石積みの間のコンクリートはしっかりしているね」「亀裂もない」
事故現場では市職員3人と地盤の安全性に関する専門家「地盤品質判定士」の計4人が真剣な表情で壁面を見上げた。事故では66トンもの土砂が崩落しており、21年に崩落部分を含む斜面全体をコンクリートで固める工事が完了している。構造物に傾きはないか、水抜き穴から土砂が流出していないかなどチェックした。