神奈川県横須賀市のまちづくりを考える「都市景観フォーラム」が4日、ヴェルクよこすか(同市日の出町)で開かれた。人気商業施設「よこすかポートマーケット」(同市新港町)を運営する「いちご」の石原実副社長らが講演し、同施設のリニューアルに際して「スカジャンに代表される『かっこいい横須賀』を取り込んだ」などと語った。
よこすかポートマーケットは冷蔵倉庫を改装し、地産地消をテーマに2013年開業。同年の来場者数は50万人に上ったが、休業した19年は半減していた。
その後、同社が運営主体となり、22年10月にリニューアルオープン。売り場面積を2倍に広げ、ネイビーバーガーの「ハニービー」やプリンで有名な「マーロウ」など地元の人気店を誘致したことで、来場者は年間75~80万人に増えた。
この日、石原副社長ら同社関係者は「リノベーションから考えるまちづくり」と題して講演。ポートマーケットのリニューアルに当たっては、米サンフランシスコのフィッシャーマンズワーフや台湾の上引水産といった海外の観光市場を参考に「おいしい物を体験して、幸せになるという考え方『フードエクスペリエンス』に基づいてテナントを誘致した」と振り返った。
同フォーラムは建築士や不動産関係者らによる「よこすか都市景観協議会」の主催で、27回目。