動物園や中央図書館を有する横浜・野毛山がより魅力的なエリアに生まれ変わる。横浜市は「のげやまインクルーシブ」と題した一帯のリニューアルを進め、年齢や障害の有無などにかかわらず、誰もが学び、楽しめる場所を目指す。
野毛山動物園は段階を分けて全面的にリニューアルする。わくわくする仕掛けとして、ペンギンの水槽をエントランスに配置。自由に泳ぐペンギンたちの出迎えを受けられる。
遊びと動物展示を組み合わせた「ズーペリエンタ!センター」は全国でも類を見ない施設になる。床の高さが異なる複数のフロアをスロープでつなぎ、動物たちを配置。岩場で生活するマヌルネコのそばには、岩山を登るようなアスレチック遊具を設置するなど動物の動きをまねた遊びができる。急な階段だった場所に整備し、エレベーターも設置するなどバリアフリー対応が進む。
動物と触れ合えるエリアも充実させる。現在触れるのはモルモットとハツカネズミのみだが、ヤギやヒツジなども追加。区域も拡充した上で動物の生息地を模した環境に変え、動き回る姿を間近で観察できるようにする。
2024年度に先行整備を始め、28年度に第1期の設備を完成させる。2期目ではキリンやシマウマなど人気の動物を、近い距離で見ることができる展示施設にリニューアルする。事業費の全体像は公表していないが、入園無料は維持するという。