首都圏最大級の工業技術・製品見本市「テクニカルショウヨコハマ2024」が7日、横浜・みなとみらい21(MM21)地区のパシフィコ横浜で開幕した。神奈川産業振興センターなどの主催で45回目。神奈川県内企業を中心に群馬、長野、新潟県など29都道府県から807の企業・団体が出展。独自技術や製品、サービスをアピールしている。9日まで。
主催者によると、今年同展に初めて出展したのは192者にのぼる。うち87者は神奈川県内に拠点を置く企業。その1社である油圧ポンプを開発する油機工業(平塚市)は、油の消費量を削減する油圧装置「インフィット」を出展。同機は閉回路機構を採っているため、油槽が不要になるほか、油の使用量も10分の1に軽減できるなど、経済と環境双方にメリットがあるという。
鉄道ドアなど鉄道車両部品を製造する横浜製機(横須賀市)は、プレスやしぼりをせずに、板金加工を行う独自技術「ダイレスフォーミング」を紹介。同社の担当者は「他の工法と比べて簡易な治具で曲面加工を行える」と話し、既存の鉄道事業以外にも、自動車や家具、建材など異業種への展開を目指す。