自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を巡り、立憲民主党の後藤祐一氏(衆院神奈川16区)は7日の衆院予算委員会で、安倍派(清和政策研究会)からキックバック(還流)を受けていた萩生田光一前政調会長が政治資金収支報告書を訂正する際に不記載だった支出欄を「不明」と記したことについて、「脱税の疑いがあるマネーロンダリング(資金洗浄)だ」と批判した。
萩生田氏は報告書の支出欄で収入総額、前年繰越額、支出総額、翌年繰越額の全てを不明と訂正。交際費でも支出の目的や詳細な金額、支出の時期、支払先の氏名・住所の全てを不明として訂正した。
「この訂正は認められるのか」と問われた松本剛明総務相は「災害などにより領収書が滅失した場合に不明という訂正の事例がある」などと答弁。野党席からは「裏金は災害なのか」とやじが飛び、後藤氏も「(萩生田氏が地盤の)八王子で大地震でもあったのか」とあきれ顔で皮肉った。