J1横浜Mは9日、神奈川県横須賀市久里浜のF・マリノススポーツパークで全体練習を公開した。約2週間の宮崎キャンプを経て新たな戦術も徐々に浸透。ハリー・キューウェル新監督(45)は「今日までいい状態でやってきている。けが人も順調に回復に向かっているし、ポジティブなニュースも多い」と頬を緩めた。
攻撃的なスタイルをより鮮明に打ち出している。今季は中盤3人の配置を正三角形から逆三角形に変更。インサイドハーフ2人が高い位置を取って前線に厚みを持たせており、キャンプ中の練習試合ではJ3松本戦での7得点など攻撃面において一定の成果を示した。
一方、従来のダブルボランチと異なり、チームの心臓的な役割としてアンカーを担う守備的MFの両脇に広がるスペースをいかにケアしながら守るかも課題となるが、「トライとエラーを繰り返しながら成長してきている」とMF喜田。「ハリー(キューウェル監督)は今まで積み上げてきたものを大切にしながらアップデートしてくれている」と信頼を寄せる。