横浜市が、上瀬谷通信施設跡地(瀬谷、旭区)と相鉄線瀬谷駅周辺の約2キロを結ぶ新形態の交通手段として、自動運転で隊列走行する連節バスの導入を検討していることが分かった。跡地で開業予定の大型テーマパークの来場手段を確保する。東名高速道路と跡地をつなぐ新たなインターチェンジ(IC)の整備計画を本格化する方針も判明した。事業費は概算で計800億円を超える見込み。いずれも2030年代前半の開業を目指す。
関係者によると、市は跡地の一角と瀬谷駅周辺の2カ所にバスターミナルを設け、新交通の専用道を整備する。跡地周辺を除く区間については、地下にシールド工法でトンネルを掘削。既存道路の混雑を回避し、スムーズな行き来を可能にする。
新交通には、バスの車体をつないで輸送人数を増やした連節バスを採用。前方車両の速度に合わせ、後続車両が車間距離を保ちながら追随する隊列走行技術を用い、最大3台がセットで走る形を想定している。次世代型の自動運転技術も組み合わせるという。