横浜市は13日の市会常任委員会で、上瀬谷通信施設跡地(瀬谷、旭区)と相鉄線瀬谷駅周辺を結ぶ交通手段として、次世代型のバスを導入すると報告した。跡地で2031年ごろに開業する大型テーマパークの来場手段を確保する。さらに、一帯を含むエリアを公共交通が脆弱(ぜいじゃく)な「交通空白地域」と位置付け、延伸などによって新たなバスネットワークを構築する計画も明らかにした。
市によると、導入するのは自動運転技術を活用して隊列走行する連節バス。最大3台をセットで走らせることで、1時間に片道9千人を輸送可能とみている。1台の乗車定員は100人強で、利用者が少ない時間帯は後続のバスを切り離す形を想定しているという。
総事業費は現時点で466億円に上る。国費の活用により、市の負担を半額程度に抑えたい意向も示した。バスは「EV(電気自動車)、FCV(燃料電池車)が基本になる」(堀田和宏都市整備局長)といい、運行は複数の民間事業者が担う形を検討している。