東京きらぼしフィナンシャルグループ(FG)傘下のきらぼし銀行(東京・南青山)は19日、相模原市中央区に事務機能を集約した「相模原センタービル」を開所する。グループ全体の2割ほどに当たる500~600人を振り分ける。渡辺寿信社長は神奈川新聞のインタビューに応じ、本店に次ぐ第2拠点に位置付ける構想を明らかにした。市観光協会も入居し、市と連携して地域の活性化に取り組む。
相模原センタービルはJR相模原駅徒歩5分の旧八千代銀行相模原支店の跡地に建設され、地上7階、地下1階建て。16日に完成式典を開く。
自社所有の「相模原南口ビル」(同市中央区)にある相模原支店と法人営業部を移転する。相模原市と東京都多摩市のカスタマーセンターや茨城県守谷市の債権書類管理機能のほか、相続相談やローン管理部門なども集約し、経営効率化を進める。
市人口は県内3位で、旧行時代から営業網を張る顧客基盤を生かす。2019年に市と包括連携協定を結び、1階に市観光協会(緑区)が移転する。渡辺社長は「グループで存在感を発揮し、高度なサービスを幅広く提供して地域に貢献したい」と述べた。
相模原南口ビルも耐震補強を含めて改修し、センターとともにグループの中核拠点にする構想だ。渡辺社長は「グループ機能の立ち寄り所としても有効だ。リモートワークの普及で多様な選択肢が可能になった」と話す。