3月2日からトルコで開催される聴覚障害者の国際総合大会「デフリンピック」冬季大会に初出場する神奈川県ゆかりのアルペンスノーボード選手2人が14日、県庁を訪れ、小板橋聡士副知事らに大会での活躍を誓った。県内で活躍するデフテニス選手らも同席し、2025年に東京で開催される夏季大会への決意を示した。
2人はともに県聴覚障害者連盟所属で、1年前に競技を始めた小田原市在住の岡奈々花選手(24)=小田原市在住=と、中学3年生の和田胤佳(いんか)選手(15)=東京都在住=。現在は大会を控えて体調管理や最終調整に臨んでいるという。
岡選手は「正直まだ心の準備はできていないが、出発すれば実感が湧くと思う。他の選手と共に活躍できるよう、上位を目指して頑張りたい」とあいさつ。和田選手は「小学2年生から始めた競技。けがをしないよう調整を重ねながら、優勝を目指したい」と意気込んだ。
県庁にはデフリンピック運営委員の早瀬久美さんらとともに、県内在住で夏季の東京大会に向けて練習するボウリングの村野美幸選手(58)、テニスの宮川百合亜選手(20)、射撃の桂玲子選手(65)、バレーボールの中田美緒選手(23)も駆け付け、日々の大会の成果を報告した。
小板橋副知事は「県内選手の出場を喜ばしく思う。素晴らしい活躍を期待している」と激励した。