公立高校の定員割れが相次ぐ中、高校相撲の強豪、県立向の岡工高(川崎市多摩区)が遠征費を募るクラウドファンディング(CF)を開始した。これまで生徒会費で活動を支えてきたが、生徒総数の減少を受けて年々捻出は困難に。全国に先駆けた取り組みで、清田英彦監督(44)は「安心して競技に専念できる環境を整え、地域にも相撲の魅力を発信していきたい」と協力を呼びかけている。
CFは相撲部の強化とともに競技人口の拡大を掲げて7日にスタート。5月31日までの期間で、目標額を30万円に設定した。返礼品として、部員からの感謝状や色紙などを用意している。
2018、19年に全国高校総体(インターハイ)で3位に入るなど全国大会常連の同校は、年間7回ほど県外遠征を実施。そのうち、高知、金沢(石川)、弘前(青森)など開催地が遠方で固定されている大会もあり、1人当たりの年間の宿泊交通費は約20万円に上るという。