J1横浜Mが3月1日に日産スタジアムで行われる福岡とのホーム開幕戦(試合開始午後7時)を前に、よもやの事態に直面している。28日午前時点での総発券枚数が約1万8千席と伸び悩んでいる状況。昨季同スタジアムでのリーグ戦で2万人を割り込んだことはなく、ハリー・キューウェル監督(45)は「いいスタートを切るため、たくさんのサポーターで埋め尽くして雰囲気をつくってもらいたい」と呼びかけた。
アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)でクラブ史上初の8強入りを決め、Jリーグが始まった31年前と同じ顔合わせとなった東京Vとの開幕戦も大声援を力にしびれる逆転勝ちを収めて波に乗る一方、クラブにとっては悩ましい局面を迎えている。
昨季の3万4035人(浦和戦)をはじめ、例年多くの集客が見込めるホーム開幕戦だが「このままでは2万人を割り込んでしまう」(クラブ関係者)。背景には平日開催で遠方のチームとの対戦、さらには前週の東京V戦が注目カードとなったことなどが挙げられ、重要なホーム初戦で窮地に陥っている。
五輪最終予選の女子日本代表も28日の北朝鮮戦はゴール裏チケットの売れ行きが芳しくなかったが、池田太監督の異例の呼びかけもあって好転した。「週末を笑顔で過ごしたい。皆さんと一緒に戦っていきたいと思っているのでぜひ足を運んで頂ければ」とキューウェル監督。「マリノスファミリー」の力が早速求められている。