神奈川県内最南端に位置する三崎署・城ケ島駐在所(三浦市三崎町城ケ島)の小畠正人警部補(60)が3月末、定年退職する。14年間にわたって島の安全に心を配り、「家族のような存在」と島民に慕われてきた。2月22日には地元の城ケ島観光協会(高橋真樹子会長)から感謝状が贈られ、「どんな賞状よりうれしい」と喜びもひとしおだった。
相模原市緑区生まれの小畠さんは中学1年から鍛えた柔道を生かし、「人の役に立ちたい」と1982年、警察官になった。「交通畑」を中心に歩み、2010年3月に同駐在所へ着任した。
常に「住民目線」で職務をこなす姿勢が、島民の信頼を得た。救急車のサイレンが聞こえたら現場に駆け付け、毎日3~4回のパトロールや子どもの登校を見守った。高橋会長は「夜も巡回して店舗を見守り、イベントにも必ず顔を出してトラブルがあると対応してくれた」と感謝する。