3月中に整地を終える旧三浦市営下宮田住宅跡地(神奈川県三浦市初声町下宮田)の民有地について、市が2024年度も継続して借りることが6日、明らかになった。財政難の中、活用方針がないまま年間約600万円の賃借料を支払うことに市議会では疑問の声が上がった。
下宮田住宅は戦後、入居困難者や生活困窮者向けに建てられた。しかし、市の財政難と老朽化のため22年度に廃止を決定。解体工事が進められ、23年度に整地作業を終える。
同住宅跡地は市街化調整区域内にあり、広さ約6千平方メートル。民間地権者から借りている。市の担当者はこれまで、神奈川新聞社の取材に「更地にした後は地権者に返還する」と答えていた。しかし、24年度一般会計当初予算案に用地貸借料約600万円が計上された。