J2横浜FCは9日、本拠地ニッパツ三ツ沢球技場に昨季5位の山形を迎える(試合開始午後2時)。2戦連続ドローともどかしさが募る序盤戦。DF武田英二郎(35)は「前回(J1に)上がったときも1試合1試合の積み重ねだった。早く初勝利がほしい」と力を込めた。
難敵だ。開幕2連勝と波に乗る山形戦。計6得点と破壊力抜群の攻撃陣の中でもとりわけ注意したいのが前節全3得点に絡むなど好調を維持する右ウイングのイサカだ。
2022年に横浜FCでプレーしており、「能力も高いし、まじめな選手。彼からサッカーに対する考えや姿勢を学ぶところもたくさんあった」と武田。左サイドでのマッチアップが想定され、「自由にやらしちゃいけないと思うし、彼を抑えられれば相手の攻撃力もかなり下がると思う」とぶつかり合いをいとわず、封じ込めを図る。
一方、攻撃面でも左サイドが大きな鍵を握っている。前節大分戦ではMF中野、DF福森との絶妙な連動で好機を演出。さらに山形の3失点のうち2点がCKからとあって、福森の「悪魔の左足」が輝く場面が増えそうだ。
「フク(福森)のロングフィードや左足は武器になるし、一発でチャンスをつくれる」と武田。新加入のレフティーに攻撃参加を促しつつ、「自分もキックに自信があるし、ファウルをもらってセットプレーをつくれればチャンスになる」と眼光を鋭くする。
8日の練習はスタッフ、コーチ陣総出での雪かきからスタート。「皆さんのおかげで、セットプレーを中心に問題なくできた。90分を全力で戦って勝ち点3を取りたい」。プロ14年目のベテランは燃えている。