横浜税関は8日、2023年に偽ブランド品など知的財産侵害物品の輸入を差し止めた件数が前年比2088件増の1万2485件だったと発表した。3年ぶりに増加に転じ、20年に次いで過去2番目の多さになった。法改正で取り締まりが強化されたことが、件数増の要因の一つとみられる。
差し止め点数は同3284点減の5万2759点で、5年連続で5万点を超えた。
品目別では、衣類が3933件で最多。米大リーグ、ドジャースの大谷翔平選手の偽ユニホームもあった。バッグ類(3306件)、携帯電話とその付属品(1876件)、靴類(1182件)、時計類(1085件)が続いた。
輸入元の国別件数は、中国(1万655件)が8割強を占め、次いで台湾(612件)、マレーシア(473件)、タイ(362件)の順だった。