相模原市立光が丘小学校(同市中央区)の5年生が9日、地元のパン店の協力を得て自分たちで考案した米粉パンを市内で販売した。児童らは、国内のコメ消費量減少に伴い米農家の存続も厳しくなっている課題などを学ぶ中で米粉に注目し、商品開発に挑んだ。児童の発案で売り上げの一部を能登半島地震の被災地に寄付する予定で、米粉を通じた社会貢献に一役買っている。
この日、小田急線相模大野駅近くの商業施設にある「さがみはらアンテナショップsagamix」(同市南区)には、亀の形をしたメロンパン「かめろんぱん」や野菜が入った「ヘルシーパン」など、児童らが考えた6種類の商品が並んだ。店頭に立った子どもたちは「米粉パンはいかがですか」「もちもちでおいしいですよ」などと積極的に声をかけて販売。商品は次々と売れ、用意した約280個が完売した。
児童らは総合的な学習の時間で、同校近くのパン店「米粉パン 米来(べえぐる)」の協力の下、商品開発に取り組んだ。これまでコメ作りを体験したり、日本のコメの現状を学んだりする中で、コメを「ご飯」以外の形で消費する方法として米粉にたどり着いたという。