13日の参院予算委員会で、タレントで放送作家出身の立憲民主党・塩村文夏氏が青年局の不適切懇親会などで揺れる自民党を追及した。皮肉をまじえたテンポの良い指摘に「木っ端みじんならぬ『木っ端自民』」(自民の閣僚経験者)状態。自民内からは問題を起こした議員への厳罰を求める声がさらに強まりそうだ。
「下着、ポリス、バニー、おいらん:。多様性というのはコスチュームのことじゃないですか」─。塩村氏は自民党和歌山県連青年局の懇親会に露出の多い衣装で参加した女性の所属先団体が普段使用しているとされる服装を列挙した。県連所属県議が「多様性を学ぶ」と言い訳し、自民内からも不興を買っていることをまじえて皮肉ったのだ。
政府が導入を目指すセキュリティー・クリアランス(安全保障など機密情報にアクセスできる資格)を巡っては、外国人との不倫が週刊誌に報じられた自民参院議員の存在を引いて「与党議員は国家の秘密を守れるのですか」と問いかけ。高市早苗経済安保担当相は指摘された議員が政権内の役職に就いていないことを念頭に「政務三役などの立場にあれば違ってきます」などと返すのが精いっぱいだった。