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「自分は真っ白」…世耕氏弁明は「怒りの火に油注ぐ」 裏金寄付構想でも大荒れ

カナロコ by 神奈川新聞 2024年3月14日 21時10分

 自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を巡り、関与した安倍派議員3人に対する参院政治倫理審査会が14日に開かれた。「自分は刑事的には真っ白」(世耕弘成前参院幹事長)などと自己弁護が相次ぎ「国民の怒りの火に油を注ぐ」(自民幹部)結果となった。

 共同通信が13日に報じた自民執行部による「裏金の能登半島地震被災地への寄付構想」を巡っては「納税が先。復興支援を汚すな」(社民党の福島瑞穂党首)、「まるで義賊気取り」(自民の閣僚経験者)など、与野党双方から批判が噴出した。SNS上でも「国民をばかにしている」などと岸田文雄首相(自民総裁)への怒りで大荒れ状態だ。

 日本維新の会の音喜多駿氏は15日が確定申告の締め切りであることを踏まえ、世耕氏に「納税手続きをせよ」と迫った。「政治資金として使い切り雑収入はない」と拒否した同氏を「裏金経緯は忘れても使途はしっかり記憶している」と皮肉った。世耕氏は「事務所の事務処理の問題」「自分の管理不行き届き」と述べ、「秘書に責任があった」との認識を強調。与党の公明党からも「あなたは『秘書のせい』を主張する政治家を批判していたのではないか」(竹谷とし子氏)とあきれられた。

 西田昌司元政調会長代理は自身の弁明で「自分の国会質疑で国税庁などに確認した」として「政治は収益事業ではないから課税対象にならない」と裏金疑惑を巡る納税を否定した。橋本聖子元五輪相は立憲民主党の吉川沙織氏から自民党参院議員会長を務めた経験を引かれ「先輩として他の議員に政倫審での説明を促すべきだ」と求められたが、「出席は個々の議員が判断することだ」と拒否。「上からの指示で巻き込まれた若い議員もいたはずで幅広く証言を得なければ再発防止につながらない」と苦言を呈された。

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