神奈川県議会第1回定例会は21日の本会議で、県営水道料金を10月から段階的に引き上げる上水道条例改正案など、計44議案を可決した。
県営水道料金の改定は水需要の低下で料金収入が減少する中、大規模災害に備えて老朽化した管路更新などを着実に進める狙いがある。10月に平均16%の値上げからスタートし、段階的に3%ずつ引き上げ、2026年10月に平均22%の値上げとする。料金改定は06年度以来。県営水道は相模原や藤沢、茅ケ崎、厚木、寒川など12市6町の約285万人に給水している。
このほか、23年度2月補正予算案や、施設の維持管理費の増加などに伴って25年度から県立武道館(横浜市港北区)の利用料金の上限額を引き上げる関連条例改正案などを可決した。