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【DeNA】11年目の関根大気、控えで迎えた開幕 静かに闘志燃やす「競争じゃない。自分が打てるか打てないか」

カナロコ by 神奈川新聞 2024年4月1日 18時41分

 横浜DeNAは24年ぶりの本拠地開幕2連勝─。新人の度会隆輝外野手(21)がセ・リーグ史上初となる開幕から2戦連続の本塁打を放ち、超満員のスタンドを沸かせた。昨季自身初の規定打席に到達した11年目の関根大気外野手(28)も与えられた出場機会に全力を尽くしている。

 3月31日の広島戦(横浜)。4点ビハインドの九回1死無走者で代打で登場すると、守護神栗林から今季初安打をマークした。

 29日の開幕戦は代打から守備、30日は代走から守備で出場し、控えの立場で迎えた今シーズン。試合に臨む準備の仕方も昨季とは変わった。「練習で走る量、振る量は増やした。試合に出ないと試合の体力はつかないので。先発なら試合開始時間に100%に持っていくが、先発外なら試合中のどこかで100%に持っていく。最初に持っていってもベンチに座っているだけなので」

 度会が鳴り物入りで入団し、3年目梶原もオープン戦で猛アピール。昨季球宴に初出場した背番号63に開幕カードのスタメンは巡ってこなかった。「競争だけど競争じゃない。自分が打てるか打てないか。そこと勝負していると大変」と心の乱れはない。三浦監督も「走攻守そろった、うちになかなかいないタイプの選手。非常に大きな戦力だと思っている」と評価し、昨季の活躍を忘れていない。

 選手や関係者が出入りする横浜スタジアムの正面玄関には、主将牧やエース東ら主力11人が写ったキービジュアルが出迎える。その中には関根の姿もある。「(チームの顔になった感覚は)全くない。今年結果が出なければクビになる立場で、複数年(契約)を結んでいるわけではない。来年ユニホームを着るために、そして優勝するために必死にやっていきたい」。28歳が静かに闘志を燃やしている。

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