好天に恵まれた3月30~31日、県内で5件の山岳遭難が発生し、塔ノ岳では男性1人が死亡した。県警によると遭難者はいずれも60歳以上で、体調の悪化や疲労が原因とみられる。本格的な登山シーズンを前に、県警の担当者は「自分の体力を考えて、無理のない登山を」と呼びかけている。
県警地域総務課によると、今年1月~3月末までの山岳遭難発生件数は27件。過去最多だった昨年の同時期より2件多く、遭難者数も31人で2人多かった。
表丹沢の塔ノ岳(標高1491メートル)山頂では3月30日正午ごろ、単独で入山した70代男性が倒れ込んだところを別の登山者が目撃した。横浜市消防局のヘリで救助されたが、搬送先の病院で死亡が確認された。病死とみられるという。