J1横浜Mは2日、横須賀市久里浜のF・マリノススポーツパークで、川崎との「神奈川ダービー」に向けた全体練習を行った。前節は名古屋に1―2の逆転負け。ハリー・キューウェル監督(45)は「残念な部分はあるが、仕方ない。しっかりと明日の試合に向けて切り替えていくことが大事だと思う」と強調した。
フラストレーションはまだ残っているようだ。名古屋戦では事前の分析通りに進めていたが、痛恨は1―1の後半に与えた決勝点のシーン。要求していた選手交代が認められないままプレーが続行され、「あそこに1人入っていれば…。裏抜けする選手について行く選手だったので」。状況が変わっていた可能性は拭い去れない。
ただ、中3日でビッグマッチが迫るだけに引きずるわけにもいかない。「大きなゲーム。現役時代にダービーの経験はあるし、どれだけ期待されているかも分かっている」とキューウェル監督。「フラストレーションがたまってきたり、集中力が欠けたりすると一番危険。気持ちだけでなく、しっかりと頭を使ったサッカーをしないといけない」と自戒を込める。
備えは万全だ。川崎に対しては自ら視察に訪れるなど入念に対策を進めており、「いい選手が多いし、自分たちと似たようなスタイルを持ったチーム。相手へのリスペクトはあるが、怖がらずにやるべきことをやるだけ」。自信は十二分につかんでいる。
前節欠場したエドゥアルド、渡辺泰の両DFの状態は気がかりだが、「エドゥは難しいかもしれないが、泰基は戻ってこられる状態にある」と指揮官。「集中しながらも頭をクリアにしていくことが大事。ダービーは楽しみにしているよ」と意気込んだ。