横浜市の2023年の人口動態がまとまり、市内から東京23区への転出者数が転入者数を上回ったことが明らかになった。「転出超過」は4年ぶり。新型コロナウイルス禍前の19年までは長らく転出超過だったが、20~22年の3年間は逆転していた。再び転出超過に転じた背景には、テレワークの普及に伴う東京都心から郊外への人口移動が落ち着き始めたことなどがあるとみられる。
市統計情報課がまとめた東京23区との人口の行き来をみると、03年以降は17年連続で転出超過だったが、コロナ禍に突入した20年に逆転し、21、22年も転入超過となった。しかし、23年は再び転出超過(1252人)となり、コロナ禍前の状態に回帰した。