神奈川県厚木市森の里地区で4月から、住民団体が運行し市が費用を支援するコミュニティー交通「森の里ぐるっと」が走り始めた。運賃無料で道路運送法の許可がいらない自主運行が大きな特徴で、コミュニティー交通としては珍しい方式。前身の住民団体が10年以上にわたって運行を続けてきた実績を踏まえ、市が支援する方式に衣替えした。
森の里地区は南北約2キロ、東西800メートルほどのエリアに住宅地が広がる。住民の高齢化が進む中、地区内1店のスーパーマーケットや病院への足として、コミュニティー交通が求められている。
「森の里ぐるっと」は、月、水、金曜日の午前9時台から午後4時台まで、1日8便運行。スーパーや自治会館などの通過時刻は決まっているが、どこからでも乗車でき、要望すれば帰りは自宅まで乗せてもらえる。