釈迦(しゃか)の生誕を祝う「花まつり」が7日、曹洞宗陽光院(横浜市神奈川区)で開かれた。同院は催しを企画するなど地域住民らを呼び込む取り組みを続けており、この日も趣向を凝らした子ども向けのコーナーを多数用意。境内は過去最多の来場者でにぎわい、子どもたちの笑い声が響いた。
同院は「訪れやすく、地域に開かれた寺」を目指し、情報誌を発行したり、座禅会やヨガ、落語会を開いたりしている。
子どもたちにも寺や仏教に興味を持ってもらうため、4月8日とされる釈迦の誕生日に合わせた「花まつり」を檀家(だんか)らと見直し、釈迦の像に甘茶をかける伝統は維持しつつ、子どもたちが喜ぶ内容に2022年から変えた。
7日の花まつりでは、境内3カ所を巡るスタンプラリー、墨絵や座禅体験、釈迦が生まれた時のポーズで写真撮影ができるバルーンアートなど、16コーナーを用意。また住職の西山修浩さん(46)が花まつりの由来などを子どもたちに講話した。座禅体験などの参加特典で無料で回すことができるカプセルトイ自販機の前には長い列ができた。