人気アニメ「機動戦士ガンダム」や「伝説巨神イデオン」などの生みの親の富野由悠季監督(82)が10日、故郷の神奈川県小田原市と地域振興に向けた包括連携協定を締結した。今後、国内外の観光客誘致にガンダムやイデオンが「共闘」し、若者向けに富野監督の講演会を開催していく。ただ締結式で富野監督は「若い人たちは小田原を飛び出して」「個人的には観光にガンダムを推してほしくない」と奔放な“富野節”も披露した。
市が個人と包括協定を結ぶのは異例で、市と富野監督が小田原の魅力的なまちづくりに向け、「若者活躍」「観光振興」「文化振興」の3分野で協力する。
「若者活躍」では富野監督が学校や若者をターゲットにしたイベントで講演。「観光振興」では既に、ガンダムをデザインしたマンホールやミニバイクのナンバープレートがあり、4月には小田原城周辺で歴代作品を紹介したバナーフラッグも設置。今後もさらなる目玉として富野作品のキャラクターたちを活用する。そのほか、富野監督の作品をテーマにした企画展の開催なども視野に入れる。