J1横浜MのDF加藤蓮(24)は、13日の湘南戦(午後2時・日産ス)に向け「やるべきサッカーは変わらないし、誰が出ても高いクオリティーを出せるのがこのチームの強み。勝ち点3を取りにいくだけ」と意気込んだ。
左右のサイドバックに加え、ウイングでの起用にもそつなく応える新戦力。特筆すべきはその順応性の高さで、試合によって異なる役割にも「常に準備をしているし、監督の要求とか積み上げてきたことを出すだけ」とクレバーに結果を残している。
ただ、「サイドバックで勝負したいという軸は絶対にぶれない」。小池龍が復帰し競争は激化するが、「ボールの置き場所や一個一個のポジショニングの速さとか質は高いし状況判断もすごい。いいところを盗みたい」と切磋琢磨(せっさたくま)を誓う。
次節の湘南戦は左での起用が濃厚だ。「ロングボールが多く、2トップもルキアンとか速い選手がいてワイドの選手も内側に絞ってくる」と警戒。セカンドボールの奪い合いにもポイントを置き、「より高い位置でボールを握って相手に良さを出させないことが大事」と気を引き締める。
松原、永戸とSB陣が得点をマークしているだけに、ゴールへの野心もメラメラ。「サイドバックも点を決めるチャンスがあるのがマリノスのサッカー。チャンスがあれば狙っていく」と、気炎を上げた。