米大リーグ、ジャイアンツから自由契約となっていた筒香嘉智外野手(32)が、古巣の横浜DeNAに5年ぶりに復帰する決断を下したことが15日、関係者の話で分かった。
ベイスターズの不動の4番、精神的支柱として2017年の日本シリーズ進出に大きく貢献した主砲の凱旋(がいせん)は、若返りが進むチームにとって大きなプラスとなる。
筒香は巨人など複数の球団と交渉していたとみられる。2020年に渡米後は成績を残せず苦しんでいたが、横浜高時代から慣れ親しんできた横浜で再起を懸ける決意を固めた。
DeNAの萩原龍大チーム統括本部長は14日、「できうる範囲の中で最大の条件を出して交渉を続けている」と話した上で、「彼が戻ってきたときに編成の大きなピースになると信じている」と強調。一塁手、外野手での起用プランを明らかにしていた。三浦大輔監督も「祈るしかない」などと熱望していた。
筒香は2010年に同高からドラフト1位で横浜(現横浜DeNA)に入団。16年に44本塁打、110打点でタイトル2冠に輝いた。プロ野球では通算205本塁打を記録している。19年オフにポスティングシステムを利用して米大リーグ、レイズに移籍。その後、メジャー、マイナー、独立リーグと複数球団を渡り歩いた。今春のキャンプはマイナー契約の招待選手としてメジャー参加もマイナーキャンプに降格し、退団していた。