J1湘南は16日、平塚市の馬入ふれあい公園サッカー場で、神戸戦(20日午後3時・レモンS)に向けた全体練習を公開した。前節の横浜M戦でJ1初ゴールを飾ったFW福田翔生(23)も心機一転、連発へ意欲。1学年上の兄・湧矢(G大阪)からも祝福が届いたと笑みを浮かべ、「ゴールを決めた瞬間から切り替えている。全力で湘南のために戦うだけ」と力を込めた。
「長かった。その分、プレッシャーも重圧も感じていた」。殻を破った一撃から3日。横顔には安堵(あんど)の色がにじむ。昨夏の加入以降結果を残せず、周囲の雑音も耳に入っていたと明かし「少しだけ楽になった。ここから伸び伸びと全力でやりたい」と快活だ。
ゴールの反響は大きく、YSCC時代のチームメートら知人、友人からもメッセージが届いた。とりわけ、笑みがはじけたのは兄からの連絡に触れたときだ。
「『最高だ』ってめっちゃ喜んでました。毎試合LINEしてくれるし、『お前なら絶対やれるぞ』って言ってくれるんで」。6月のG大阪戦では兄弟対決の可能性もある。「兄弟でJ1でやるのは夢。今、兄ちゃんはリハビリを頑張っているけど、兄ちゃんの分までやろうって思ってるんで」。その日までに、自身の存在をなお一層高めるつもりだ。