東京湾にある横須賀市の無人島「猿島」と三笠ターミナル(同市小川町)を往復する新たな観光船「ニュークロフネ」が17日、デビューした。幕末のペリー横須賀来航を踏まえ、「新時代の黒船を」と船体は黒く塗られた。運航会社のトライアングル(同)は「乗る前からワクワクするような体験を提供したい」と話している。
進水から30年以上という先代の観光船「シーフレンド1」の引退に伴い、新造した。アルミ製の双胴船で、建造費は約3億円。全長20.9メートル、全幅7.1メートル、総トン数19トン、定員252人。愛知県蒲郡市の造船所で製造され、4日間かけて横須賀に回航された。
同社の鈴木隆裕社長(54)は「従来のクルーザータイプの観光船から、テーマパークにあるような丸みを帯びたデザインに変更した」と話す。