小田急箱根(神奈川県小田原市)は27日、運行する箱根登山ケーブルカーと箱根ロープウェイで、ウェブの事前予約制による優先乗車改札の実証実験を始める。ゴールデンウイーク(GW)期間中の混雑が予想される日を対象に実施する。
同社では利用者にストレスフリーな箱根観光を体験してもらおうと、デジタル機能を活用した事前予約制を導入。将来的に本格運用できるように、昨秋に初めて実証実験を実施した。利用者からは「待ち時間なく楽しめた」との声が寄せられたという。
今回、箱根登山ケーブルカーは4月27、28日、5月3~5日の計5日間、強羅駅で実施。対象列車は強羅駅発早雲山駅行の列車計7便で、同社が運営する観光情報ポータルサイト「箱根ナビ」で事前予約ができる。一般の利用者は、予約客の入場後に乗車できる。
箱根ロープウェイの実施日は4月28日、5月3~5日の計4日間で、早雲山駅と桃源台駅で行われる。実施時間は午前10時から午後3時までで、「箱根ナビ」で事前予約可能。インバウンド(訪日客)増加に伴い、日本語以外に5言語(英、仏、ハングル、中国語の繁体字・簡体字)での予約にも対応した。
担当者は「事前予約を活用して、箱根旅行を充実させてほしい」と話している。