神奈川県厚木市が2027年度中の利用開始を目指して同市中町2-2地区に整備中の複合施設に市役所が移転した後の現市庁舎跡地(同市中町)について、市本庁舎敷地跡地等活用検討委員会(委員長・中村幹夫厚木商工会議所会頭)は、跡地にコンサートやスポーツ、展示会などを行える多目的ホールやアリーナを整備するよう求める提言書を市に提出した。
市は20年度に策定した「市複合施設等整備基本計画」で、跡地利用について「消防施設や文化施設などの公共施設の移転先としての活用」と言及。検討委は商工会議所や市自治会連絡協議会など複数の団体代表と学識経験者、公募市民ら計15人で構成し、昨年8月から今年3月まで5回の会合を重ねた。
提言書は「人々が足を運びたくなるような活用方法」として、一流の文化・音楽興行・スポーツなどが行える多目的ホールやアリーナなどの導入を求めた。
一方、多目的ホールのある市文化会館(同市恩名)は現在、約60億円をかけた大規模修繕を行っている。また、消防施設について提言書では、厚木消防署本署(同市寿町)を、市庁舎跡地ではなく現在地で建て替えることを求めた。
市は提言を受け、本年度中に跡地活用の基本方針を策定する考え。