神奈川県警の定例署長会議が横浜市中区の県警本部で開かれた。直江利克本部長は、特殊詐欺を含めた組織犯罪の撲滅のために警察組織を強化したことに言及し、「『県民のだまされない力』を高めるとともに、特殊詐欺への防御力を総合的に高める対策を進めてほしい」と訓示した。
17日に開かれた会議で直江本部長は、サイバー犯罪や人身安全関連事案など喫緊の課題を列挙。3月までの死亡事故件数が全国上位だったことに触れ、「子どもも高齢者も安心して横断歩道を渡れるように、自治体などと連携して歩行者優先意識をさらに浸透させる施策に取り組んでいただきたい」と訴えた。
6月1日に創立150年の節目を迎える県警は今春の人事異動で、県内54署中47署で署長が交代した。直江本部長は「神奈川の治安を守るという、いつの時代においても変わることのない『ひとすじの道』をしっかりと実践されることを期待している」と結んだ。