横浜市教育委員会は24日、会見を開き、同一の市立学校で生徒2人が自死していたことを認め、どちらも2022年度に起きたと明らかにした。関係者によると、2人の遺族は背景にいじめがあると訴えている。市教委は1件目についていじめ防止対策推進法に基づく重大事態調査に向けて準備を進めているとし、2件目は国の指針に基づく専門家調査を踏まえた上で「いじめが明らかになれば、重大事態調査を検討する」とした。
市立学校の児童生徒の自死事案は過去10年で41件起きているが、重大事態調査を行ったのは1件のみ。今回の1件目も含む38件は専門家調査すら行われなかった。38件について、弁護士10人で構成する市教委の点検組織が再調査を始めた。