解体が決まっている4階建ての社宅を使った消防訓練が27日、横浜市神奈川区で、地域住民向けに開催された。神奈川消防署が協力し、通常の訓練ではできない実践的な避難や防火、消火活動を体験した。
訓練が行われたのは、せっけん製造の太陽油脂(同区)の社宅で、今年3月末に運用を終え、今後解体する予定だという。訓練には、周辺住民ら約60人が参加し、火災や災害時に備えた適切な対応を学んだ。
社宅の屋内では、人体に害のない煙を作り出し充満させて避難する訓練が行われた。消防職員は「煙は上へ向かいます! 姿勢を低くして、布で鼻や口を押さえ、煙でできるだけ吸い込まないようにして」などと指導した。