横浜市中区山手町の「サンモール・インターナショナルスクール」で29日、恒例のフードフェアが開かれた。さまざまな国・地域にルーツを持つ生徒の父母らが自慢の料理を振る舞い、来場者は国際色豊かな雰囲気を楽しんでいた。
同校は1872年に設立され、幼稚園から高校まで約500人が学ぶ。フェアは食を通じて多様な文化を紹介し、交流を深めようと約40年前から毎年開催。地域にも定着しており、一般開放された校内は家族連れや近隣住民でにぎわった。
ガレットやハンバーガー、ビリヤニ、カオソーイ…。20弱の料理ブースが並んだ中庭や校舎にはバーベキューやスパイスの香りが漂い、生徒や教員らによるゲームコーナーや生演奏も会場を盛り上げた。
近くに住む祖母、妹と訪れた小学6年の男児(12)は「初めて来たけど、いろんな人の話し方や味を知ることができて楽しかった」と笑顔。10年ほど前から毎年訪れているという保土ケ谷区の女性会社員(48)は「いまだに知らない料理に出会える。食を通じて文化を知るのが楽しい」と話していた。