多くのハイカーらが訪れる神奈川県秦野市の弘法山で、キッチンカーの通年営業の可能性を探る実証実験が行われている。市と市キッチンカー事業者連絡協議会(小野瀬幸弘会長)によるもので、来訪者からは好意的な意見が寄せられているという。市は周辺商業施設への影響などを考慮した上で環境整備などの検討をしていく。
昨年度、市は弘法山公園の魅力アップや活性化などを目的とした利活用方針を策定しており、実験はその一環。週末などを中心に年間を通じてキッチンカーが出店し、各ニーズを把握していく。
初日の4月27日は、小野瀬会長が営むラーメン店がミニチャーシュー丼やアイスコーヒーなどを用意。権現山に続く尾根道にある馬場道広場にキッチンカーを止め、訪れたハイカーらを出迎えた。
アイスコーヒーを購入した東京都内在住の高橋英樹さんは「お弁当は駅のコンビニで買うので、ここで用意できるなら次は買ってみたい」と話していた。横浜市内から訪れた宇部佳代さんは「一通り歩いた後だと、お土産店の営業が終わってしまう。秦野市名産の落花生などがここで買えたらいい」と要望した。