円安効果が追い風となりインバウンド(訪日客)が増える中、楽天グループの楽天ステイ(東京都)が箱根・芦ノ湖に宿泊施設をオープンした。人手不足に対応した従業員がいない「無人ホテル」で、同町の小涌谷でも新規開業を予定している。同社は「神奈川の観光地は人気と魅力がある。さらに訪日客を呼び込みたい」と話している。
3月に開設した「Rakuten STAY FUJIMI TERRACE 箱根芦ノ湖」は、訪日客に人気の箱根海賊船が出航する元箱根港そばに位置する。地上5階建てで客室数は24室。全客室から芦ノ湖と箱根神社の「平和の鳥居」を望めるほか、晴れた日には富士山も一望できる。
チェックイン・チェックアウトでは客室内にあるタブレット端末で行うなど、モノとインターネットを接続するIoTを活用。1泊2食付きで平日1人3万2200円(1室2人利用時)からだが、米国やカナダ、香港、台湾などを中心に訪日客からの予約が増加しているという。