神奈川県教育委員会は、県立学校でのセクシュアルハラスメント被害について、2023年度のアンケート結果をまとめた。自身や他の生徒が被害を受けたと答えた生徒は173人で、前年度より38人増えた。教職員の性犯罪・性暴力事案での懲戒処分は23年度に11件を数え、不祥事ゼロに向けた対策を始めた06年度以降で過去最多となっており、県教委はセクハラ根絶に向けて啓発に努めるとしている。
アンケートは県立高校、中等教育学校後期課程、特別支援学校高等部の生徒約11万5千人に実施。無記名での回答を可とする一方、学校名を明記するよう求めた。
173人のうち、セクハラ被害を「自分が受けた」は99人(前年度比27人増)、「他の生徒が受けた」は74人(同11人増)だった。
99人に加害者を尋ねたところ、生徒45人(同13人増)、先生43人(同6人増)、部活動指導者3人(同3人増)、卒業生や警備員、教育実習生ら「その他」8人(同8人増)だった。