神奈川県・小田原市長選から一夜明けた20日、自民推薦の現職・守屋輝彦氏の大敗が「小田原ショック」(同党幹部)として政界に広がった。衆院3補選全敗に続く自民に対しての厳しい結果に、政権内には「地方レベルでも国民に見放され始めた」(同党幹部)との悲観論が漂う。「小田原の次は箱根の関越え?」(閣僚経験者)と静岡県知事選(26日投開票)への波及の懸念も語られ始めている。
「守屋市長は地元メディアと折り合いが悪かったのではないですか」。県内事情に詳しい政界関係者によると、旧知の官邸スタッフから20日早朝、そんな問い合わせを受けた。今年2月の前橋市長選で自民推薦現職が大敗した際も同じような照会があったという。関係者は「岸田文雄首相の周辺は『総理の不人気のせいではない』との世論の火消し材料集めに必死なのだろう」と推測した。