沿道から湯をかけられながらみこしが温泉街を練り歩く恒例の「湯かけまつり」が25日、神奈川県湯河原町内などで開かれる。湯河原温泉観光協会の主催で41回目。
湯河原では江戸時代、効能が高い地元温泉の湯をたるに詰めて大名家などに献上したとされる。祭りは献上に出発する際の安全祈願の儀式を再現している。
当日は町立湯河原美術館前(同町宮上)から泉公園(静岡県熱海市)にかけての約1キロをみこし3基が練り歩く。沿道には温泉の湯が入ったたる千個と湯おけ約5千個が用意され、観客はみこしを目がけて湯かけができる。同協会の担当者は「子どもも大人も温泉水をたくさんかけ合えるのはこの祭りしかない。ずぶぬれになって楽しんでほしい」と話している。
万葉公園(同町宮上)の入口広場では「筋肉紳士集団ALL OUT」によるパフォーマンスも行われる。問い合わせは、同協会電話0465(64)1234。