相模原市在住の美術家、上條陽子さん(87)が交流してきたパレスチナの画家や子どもたちの作品を紹介する展示が、同市中央区の市民ギャラリーで開かれている。イスラエルによるガザ地区への攻撃が続く中、平和への願いを込めた上條さんの新作を含め約200点が並んでいる。28日まで。
上條さんは1999年にガザ地区での展示に参加したことをきっかけに、2013年までレバノンのパレスチナ難民キャンプやガザ地区で子どもたちに絵を教えてきた。昨年10月からの攻撃では、交流を続ける画家たちがアトリエを壊されたり、親族を失ったりしているといい、上條さんは「こんなことはあってはならないし、悔しい。本当に平和になってほしい」と力を込める。
展示では、パレスチナ旗の赤や緑、黒を使った大型の新作のほか、ガザ地区の画家7人の作品、パレスチナの子どもたちの色鮮やかな絵や制作時の写真を壁いっぱいに紹介。上條さんは「みんな普通の親や子ども、アーティストなのよ」と話し、パレスチナに思いをはせてほしいと願う。
上條さんが代表を務める「パレスチナのハートアートプロジェクト」の主催。午前10時~午後6時(最終日は同3時)。