28日開幕のセ・パ交流戦で2連覇を狙う横浜DeNA。チームは借金3の5位と苦しむが、1位阪神に4.5ゲーム差とそこまで離されてはいない。パ・リーグ球団との18試合で風向きを変えたい。
初優勝を収めた昨季は5カードを勝ち越し、11勝7敗。勝敗で4球団が並んだが、得失点率差(1イニング当たりの得点率と失点率の差)で上回った。22年までの交流戦で勝ち越しはわずか5回という鬼門だったが、苦手意識はもうないはず。26日の広島戦で今季初の3安打を放つなど調子を上げている筒香も「セ・リーグは今、だんごの状態だと思うので、交流戦が一つの鍵」と鼻息が荒い。
開幕投手は来日1年目ケイが務める。前回登板(21日・ヤクルト戦)は8回無失点の好投で2勝目。制球が安定してきた左腕は「体の状態はとてもいい。(2連覇へ)常に勝つという意識でやる。そこは交流戦でも変わりはない」と意気込んだ。
先発陣は直近12試合で11度のクオリティースタート(6回以上を投げて自責点3以下)。一方で不動の4番牧を負傷で欠く打線は3連敗した広島との前カードで計33残塁。犠打の失敗もあり、好機であと一押しができない場面が散見された。
昨季は佐々木(ロッテ)らパのエース級を集中打で攻略し、首位阪神とのゲーム差を6から2.5に縮めた。三浦監督は「良かった点、悪かった点、はっきりと課題が出ている。借金3ということで、もう一度コツコツと取り組んでいく」とペナントレースを左右する3週間の戦いに挑む。