京浜急行バス(横浜市西区)と東急バス(東京都)、東急(同)の3社は28日、共同でバスの自動運転実証実験を開始した。バス事業者複数による同実験は初。バス運転士の人手不足が懸念される「2024年問題」や、地域内での細かな移動需要などの課題解決に向けて協力し、ノウハウを蓄積する。
京急バスは能見台エリア(横浜市)、東急バスは虹が丘・すすき野エリア(川崎・横浜市)で、自動運転バスを運行する。バスは8人乗りの小型の電気自動車(EV)で、通信装置やスピーカーのほか、11台のカメラとレーダーなどを設置。車両に運行ルートをプログラミングした上で、レーダーで把握する自車の位置と地図データを照合しながら走行する。
今回の自動運転レベルは2で、運転席の運転士が常時周囲を監視することが必須。京急グループ本社内(横浜市西区)には、遠隔監視者のオペレーターを設けた。オペレーターは2社2台の自動運転バスをリアルタイムで監視する。