前線や低気圧による荒天で、神奈川県内は28日から29日にかけて、倒木などによる停電が相次いだ。東京電力パワーグリッド神奈川総支社によると、一時は鎌倉市や小田原市、箱根町などで最大9020軒が停電。このほか、横浜市内などでも停電が起きた。
同支社によると、鎌倉市内では電線に樹木が接触した影響で、28日午後9時過ぎから約4570軒が停電し、3時間45分後に復旧した。29日午前2時過ぎには横浜市神奈川区、西区、保土ケ谷区の計約2010軒で停電が発生した。倒木の除去などに時間がかかり、復旧まで3時間ほどを要したという。
横浜地方気象台によると、降り始めからの総雨量は箱根町で217.0ミリ(29日午前6時現在)に達したが、県内の他の地点は100ミリに満たなかった。最大瞬間風速は横浜市中区で25.3メートル、藤沢市が23.5メートル、三浦市では21.9メートルを観測した。