2021年夏に閉館し、解体工事が進められている旧小田原市民会館(神奈川県小田原市本町)の地下空間に大量のコンクリート片や木材などが廃棄されていたことが3日、分かった。地下空間は同会館が建てられた約60年前から外部から入れない“封印”された状態で、市は「建築時に出た廃材を当時の業者がその場に廃棄したのでは」と推測。廃棄物を撤去するため工期は2カ月延び、解体費も数百万円の負担増となる見込みとしている。
地下空間は同会館本館の基礎を強くする目的で設けられたもので、地下7メートルに約80平方メートルの空間が設けられていた。出入り口はなく、外からは入れない空間だったが解体工事中の業者が地下電気室の床に穴を開けたところ廃材を発見、今年5月に市に報告した。