5日間の夏季休暇、5万円で買い取ります─。横浜市営バスの運転手不足問題を巡り、市が出した通知が波紋を広げている。夏休み期間中の運行ダイヤを維持したい市の苦肉の策だが、現場からは「働き方改革と逆行する施策」と疑念や困惑の声が上がっている。
市交通局による5月30日付の通知では、市営バスの運転手約1100人に対し、6月1日~9月末に取得可能な5日間の夏季休暇を全て返上した場合に限り、12月の期末手当と合わせて5万円を支給すると説明。希望者に今月15日までの申告を求めている。
担当者は、来年3月末までの勤務体制を組むのに123人分の運転手が不足するとの見通しを明かし、「市民の足を守るため、法令にのっとってやむを得ず提案した形」と釈明した。