「最高の神奈川大会にしましょう」。選手宣誓を務める川崎北の主将佃は、壇上でこう呼び掛け、会場を盛り上げた。
立候補した101人の中から大役を引き当てた。「頭が真っ白になった。一世代に一人しかできないのでわくわくしている」。もともと人前で話すのは苦手といい、「顧問の先生と相談しながら完璧な文章をつくっていきたい」と話した。
チームは今春の地区予選で武相と対戦し、0―11の五回コールド負けを喫した。その後、春季県大会を制した相手の強さを肌で感じた佃は「大きな経験だった。武相の投手は球が速くて、立ち遅れない練習をしてきた」と雪辱を誓う。川崎工科とぶつかる8日の1回戦に向けて「100%の能力を発揮したい」と力を込めた。