サッカーの天皇杯全日本選手権は12日に2回戦が行われ、J2横浜FCは本拠地ニッパツ三ツ沢球技場でJ3八戸との初戦に臨む(試合開始午後7時)。週末にはリーグ戦を控えるだけに、期待したいのは若手の躍動。MF橋本丈(23)は「リーグ戦でまだ絡めていないので、ここでアピールできれば」とたぎる思いを口にした。
「コンディションは維持できている。試合が少ないので上がっているわけではないけれど」。ここまで出場はルヴァン杯2試合。いずれも途中出場で、渇きは強まるばかりだ。
川崎市麻生区出身で関東学院大から今季加入。「守備のところで言われることが多くある」とウイングバックでの定位置取りへ鍛錬の日々だが、攻撃力が売りのルーキーには自他ともに認める武器がある。
ルヴァン杯では「得点につながっていないので」と辛めの自己採点も、一撃必殺の左足を持つ。中村コーチ、DF福森から薫陶を受けて精度を磨き続けている。
8日の徳島戦では福森が直接FKで手本を示してくれた。「入りそうだなと思いながら見ていた。さすがです」と橋本。「練習でも教わりながらやっているので、チャンスがあれば決めたい」と鼻息を荒くする。
ルヴァン杯では小倉が2ゴールと猛アピールし、リーグ戦での出場につなげた。「陽太とは同期なので悔しい思いもあるし負けられない」。次世代のレフティーは鼻っ柱の強さをのぞかせた。